龍神様で有名な「破磐神社」
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次にご紹介するのは、龍神様で有名な「破磐神社」(はばんじんじゃ)です。
破磐山の東南の麓に鎮座し、創建は約1800年前と伝えられる歴史の深い神社です。「破磐」という独特な名称ですが、これは神社から車で5~10分程離れた場所(西南に約1.7キロメートル)にある「われ岩」(「破岩」「大磐石」とも)を由来としています。兵庫県神社庁のサイトによると、神功皇后(じんぐうこうごう。第14代天皇・仲哀天皇の皇后)が、天に向かって3本の矢を放ったところ、第三の矢がこの岩に当たり、3つに破ったと言い伝えられています。
「われ岩」は高さ5メートル以上もある巨大な岩です。岩の上部を注連縄(しめなわ)で囲むその姿は非常に神秘的で、古来より人々の信仰対象だったのも頷けます。破磐神社の起源については
かみのさち吹く風弓かふら矢と
いかで岩をも通ささらめや
という歌が詠まれており、神社ではこの歌の入った御朱印を得ることができます。最近では、この「われ岩」が大人気漫画・アニメの「鬼滅の刃」の聖地として紹介されることもあるようです。
破磐神社の主祭神は、「息長帯毘売命」(オキナガタラシヒメノミコト。神功皇后の諱)で、配祀神は「帯中日子命」(タラシナカツヒコノミコト。古事記における仲哀天皇の別称)、「品陀和気命」(ホンダワケノミコト。第15代天皇・応神天皇の諱)、「須佐之男命」(スサノオノミコト)です。境内には「本殿」(神殿)や社務所のほか、「招魂社」、「稲荷神社」、「天満神社」(旧本殿)、最近、重建工事が竣工した「舞殿」などがあります。
破磐神社は龍神様が有名です。境内や隣の大きな池で撮影すると、龍神様やオーブ(玉響現象)が写りこむとされます。本殿には全国各地の崇敬者から奉納された、龍にまつわるさまざまな絵が掲げられています。
破磐神社では、毎年8月15日に「奉点燈祭」という火祭りが執り行われます。この祭りは、豊臣秀吉の中国征伐の際に、意に従わなかった峯相山鶏足寺(かつて峯相山に存在した寺院)が焼き討ちに遭い、この焼き討ちで焼死した僧や氏子の供養を起源としています。この祭りでは、麦わらで作った松明に御神火を移し、音頭を歌いながら松明を掲げて練り歩き、その後、舞殿に上がってエントエントの掛け声とともに、火のついた松明で殴りあうという、全国でも類いを見ない火祭りです。
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河野 晃Akira Kouno
地元姫路の魅力をお伝えしたいと思っています。
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- 淳心学院高等部 卒業
- 東京都立大学 卒業
- 学習院大学法科大学院法務研究科 修了