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陰陽道と真備伝説の地「広峯神社」

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ここでは、陰陽道と真備伝説の地とされる「広峯神社」(ひろみねじんじゃ)についてご紹介します。

 

広峯神社は姫路城の後方に連なる広嶺山の山頂付近(標高約300メートル)に鎮座し、ここから姫路城をはじめ、市街地を一望することができます。天気が良い日には、瀬戸内海の雄大な景色も楽しめるようです。素盞嗚尊(スサノオノミコト)を祭神として、733年(天平5年)、右大臣・吉備真備(きびのまきび)が信託を受け、聖武天皇に奏上したことにより翌年白幣山に社殿を建立し、972年(天禄3年)に現在の広嶺山に遷座したとされます。後白河天皇編纂の『梁塵秘抄』(りょうじんひしょう)によると、播州をはじめ朝廷でも広く尊崇されていたようです。

 

本殿は入母屋造り・桧皮葺で、桁行(建物の桁の長さ)が11間もあり、拝殿(桁行10間)とともに国内最大級の大きさを誇ります。本殿・拝殿および宝篋印塔(ほうきょういんとう)は国の重要文化財に指定されているほか、県・市指定文化財が数多くあります。

 

広峯神社は「軍師・官兵衛」で有名な黒田孝高(如水)にゆかりがあり、孝高の祖父・重隆にまつわる伝承があります。このため、2019年に孝高を祭神とする「官兵衛神社」が広峯神社境内に建立されました。大河などで黒田官兵衛に興味を持った方は、参拝に訪れることをおすすめします。

 

祭礼では、御祭神が五穀豊穣を祈願する農耕の神とされるため、早乙女が古式に則って田植え神事を行う「御田植祭」(毎年4月3日)や、大きな稲穂を作って豊作を祈り走馬の神事を行う「祈穀祭」(毎年4月18日)は特に有名です。また近年、毎年11月15日に斎行される「御柱祭」も注目を浴びており、「御田植祭」「祈穀祭」と並んで、広峯神社の三大祭りとされます。「御柱祭」が斎行される11月15日は、陰陽道において一年の中で最も大安吉日とされ、夕暮れ時に境内に建てた御柱に火をつけ、翌年の立春以降の凶方位を定めます。

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河野 晃Akira Kouno

地元姫路の魅力をお伝えしたいと思っています。

また、法律相談についても地元の皆様にとって頼れる弁護士としてお気軽に相談して頂ける存在となれるよう、親身になって対応させて頂きます。

所属団体
  • 兵庫県弁護士会(資格登録番号43591)
経歴
  • 淳心学院高等部 卒業
  • 東京都立大学 卒業
  • 学習院大学法科大学院法務研究科 修了