姫路のどろ焼とは

どろ焼きとは「お好み焼きハウス 南の風」というお店がルーツとなっています。

このお店は名前の通りお好み焼きがメインなのですが、ある家族連れのお客さんの小さなお子さんがお好み焼きではなくたこ焼きが食べたいと所望しました。しかしたこ焼きを焼くための特殊な鉄板がないため、店員は鉄板の上で作るということに閃きました。

たこ焼きの生地を平らな鉄板に流し、具材を入れ、最後にタコを入れて包み込むように巻くという作り方です。
その結果オムレツのような形をした生地が出来上がりました。

それをそのままお客さんに提供したところ、小さなお子さんは「たこ焼きの形じゃない！」と嫌がりましたが、店員が「美味しいから食べてみて」というとお子さんが食べ始めました。すると第一声が「ほんまや、美味しい！」だったらしく、この珍しい食べ物に大人も興味を寄せました。

それ以来、このたこ焼きは口コミで広がり、店には毎日行列ができるようになったそうです。そこから「どろ焼き」が生まれました。

どろ焼きはダシを多く含む生地で外はカリカリで中身はフワッとした独特な食感が特徴となっています。
そして明石焼きのようにだし汁とネギ、もしくはネギしょうゆで食べるため、お好み焼きやたこ焼きと比較するとさっぱりとした味わいを楽しむことができます。